わたしの放浪記

『わたしの放浪記』(佐々木久子、法藏館、1995/03/20)

内容

1 私の歩んだ道
10 父と母とふるさと広島
 失恋して上京を決意する
棟梁の家に生まれて
激化していく戦争
広島の復興と世界平和を目指す
NHKのOL時代
母が心の支えだった
23 渡る世間に鬼はなし―雑誌「酒」と共に40年―
 カエツテオイデ、ケツコンシヨウ…
雑誌「酒」の編集記者になる
作家の先生方と飲み歩く
雑誌はまったく売れない
欲深い酒行脚をはじめる
仕事か結婚か―33歳の転機
雑誌なんてやめてやる
女ひとり、ボロボロに
文豪酒徒番附が評判となる
幻の酒「越乃寒梅」を見出す
形のない御縁のお陰
43 ボケへの恐怖
 殺そうと何度考えたことか
猫にまでいびられた母
地獄から舞い戻る
テレビに挨拶したらボケのはじまり
家の中はムチャクチャ
「久子、わしを殺してくれ」
長生きは幸せだろうか
2 女ひとり人生行脚
66 酒縁と仏縁に支えられ
70 阿鼻と叫喚の原爆地獄
76 棟梁の家に育って
81 銀座慕情
85 噺家さんとの青春
89 恩師・火野葦平先生
93 やると思えば…尾崎士郎先生のこと
97 連句の楽しさ
102 甥の結婚式
106 遅すぎた人との邂逅
111 酒ひとすじ
120 モノいわぬ醪と喋る人たち
125 お酒に勢いが出てきた
129 伝承のチエを伝える
132 お酒と器のちょっといい話
136 感動をおぼえた旅
3 日本を診断する
どうなる日本の食文化 142
コメ自由化はやめなさい 151
日本人の顔が悪くなっている 155
欲に目がくらむ人々 158
タダ酒は飲むな 163
職人さんがいなくなる 168
食器は最高のものを使いましょう 171
忘れていませんか、きものを- 174
母親のつとめ 179
4 形のないものを見る
ダイヤよりも『歎異抄』 186
平等思想の伝教者 188
遊女哥川への慕情 190
正覚寺と清胤徹昭師のこと 194
行雲流水 199
やすらぎ 204
209 あとがき
212 初出一覧