政治-この事実を黙って見のがせるか

『政治-この事実を黙って見のがせるか』(新名丈夫〈しんみょう・たけお〉、光文社、19560815)

内容

まえがき
1 死の政治―日本民族の運命
「赤紙」を持った支配層
 新聞は、まだだまっている
 バカにされt「大本営発表」
 血で血を洗う陸海軍の抗争
 「ほんとうは、こうだった」
 発禁になった問題の朝刊
 「赤紙」で復讐した東条
 竹槍軍備の当然の末路
 Ⅱ  「死の灰」の下の日本人
 今もつづくヒロシマ・ナガサキ
六日に一人の割合で死んでいく
 子どもができない「死の灰」の犠牲者
 生殖器官をダメにされる
 マラー博士は何を語ろうとしたか
「日本民族が劣等化する・・・」
長崎の奇形児―目と目の穴のない子
ノー・コメントのアメリカ
「みな殺し〈ゼノ・サイド〉」に追いこまれる日本
 原子戦争のための基地拡張
 手荷物にして運べる小型原爆
 旧式戦闘機が1台1億6000万円
 自衛隊は、アメリカの特攻機
 大量生産の「放射能爆弾」
「 死の灰」そのものが兵器
 オネスト・ジョンの秘密
 原子力援助の狙いは軍事協力
 日本は原水爆戦の真珠湾か
2 利権の政治―国民を欺くもの
「阿呆の天国」
 「アメリカの考え方」のすべて
 吉田の指南役・小島一雄も憤慨した
 「命がけだった小島寿太郎・・・」
 「平和」条約と引きかえの軍備
 金権決定の買収費「1億円」を用意
「民主政治」という名のサル芝居
 ヒナ壇にならぶ待合の旦那
 乱闘は戦前からの伝統
 政治を動かす妾ルート
 従属政治が腐敗を生む
 阿片機密費で買われた翼賛代議士
 「自由(党はヤミの中より」
 表舞台に出た黒幕
 「東京市」を食い荒らした鳩山・三木
 「談合」・「つかみどり」・「恐喝法案」が三原則
政権たらいまわしの十年
 「内閣」を左右した小島一雄
 「実弾」で三十数票きりくずす
 GHQをダシに「山崎首班」の謀略
 「公約放棄」に新聞も一役
 「緒方内閣」流産の背後
 さながら「宮廷政治の感覚」
議会政治のおとぎ話
 国会議事堂と東京駅
 墓標に見える白亜の殿堂
 楽屋裏で官僚のお膳立て
「対日援助」 が日本支配のオトリ
警察とボスがつくる「議席数」
 与党を勝たせる選挙のカラクリ
 保守独裁を狙う二大政党主義
 アメリカの奥の手=選挙干渉
 独裁化した議会政治
「憲法改正」へのプログラム
 近衛文麿と細川嘉六
 「カイゼルは去ったが、天応は残った・・・」
 高松宮と「天応退位論」
 昭和32年をめざして
 抜き打ち「改正」の魂胆
 「国民に白紙委任をもとめる・・・」
徴兵制への青写真
すべての道は再軍備へ
これがアメリカの青写真
「アメリカは原爆、日本は歩兵」
「かれらには、明日がない!」