佐東町川内・温井義勇隊の碑
(正面)(原文左横書) 義勇隊の碑 (縦書)広島市長 浜井信三書 |
(裏面)上温井(六八名略) 中温井(三七名略) 下温井(四〇名略) |
〔側碑〕 (正面)謹みて義勇隊の霊にささぐ 我等みな忘れまじ悲しみて余りある惨状の日を、 そは昭和二十年八月六日午前八時十五分なり。 原爆、この地に投下され阿鼻叫喚の巷の中で 苦悶のはてに吾がはらからはいまここに眠る。 軍の至上命令とはいえ百七拾四名の尊き犠牲者 当日早朝より家屋疎開の作業に従事す。 その名川内村義勇隊旧安佐郡川内村温井 部落居住者なり 戦禍の憎しみ今ここで言うをまたず我等遺族 その若き命をささげし霊に対し断腸の思い 果つるを知らず。 ここに遺族一同相はかりてその尊き犠牲を 永久に語りつたえ、今平和のきざしこの地より 出ずるにあたり、霊よとこしえに安かれと祈念し この碑を建立す。 昭和三十九年八月六日 安佐郡佐東町川内温井 遺族一同 |