「青史」創刊号(1955年4月1日)

短歌文学を研究する会機関誌『青史』(1955年4月1日創刊号)

著者 タイトル 備考
02 田淵実夫 青史賛
03 神田三亀男 研究作品1 浮力なき魚
03 山田あき 作家のあとさき
05 みやもとまさよし 研究作品2 孤りの日に」
05 渡辺さち子 二冊の歌集
07 泉朝雄 研究作品3 明るむ窓
09 渡辺さち子 研究作品4 樹氷の下
09 新田隆義 或る乗客
11 深川宗俊 研究作品5 風暗き路地
11 (さち子) ルーブル展から
13 編集部 抒情についての一つの考え―青史発刊に際して
15 作品集
肺手術
芦原光(広島療)/井上清幹(畑賀寮)/石橋照子(広島)/
15 谷陽子 流れ 15~17頁の下段
16 寂しき年月
石本利之(広島療)/井上千代子(賀茂寮)
17 内海清子(御調)/上岡隆義(広島)
17 春日 梅原幽香子(広島)/江副佳人(熊本)
少女の日 平本好子 17~18頁の下段
18 加藤れい子(大竹)/桑野泰房(熊本)/
18 全国教研集会 くろだはじめ(三次)/小島隆峰(熊本)
18 歌一首 谷タエ 18頁の下段
19 深川宗俊 こどもの詩集「鉄道草」
青史発刊記念第1回歌会予告
編集室
奥付 編集人:青史編集部、発行所:青史発行所

歌一首 谷タエ <18頁の下段>

一尾の秋刀魚つつきて深く想ふ働くことなく生きて今年の秋は」 これは昭和十年五月「短歌評論」の年刊歌集第一集「世紀の旗」に掲載された坪野哲久の作品で「一つの相」の一番目最初の歌です。歌壇流にいわゆる名歌という作品ではないかも知れませんが、十五年後の現在においても読者の胸を沁沁とうつものがあります。当時のプロレタリア歌人がとかく陥ち入り易かった観念的なものから脱し、作者の生活の中から歌われていることに注目しなければならないと思います。