「書誌1995」カテゴリーアーカイブ

さんげ 原爆歌人正田篠枝の愛と孤独

『さんげ 原爆歌人正田篠枝の愛と孤独』(広島文学資料保全の会編、社会思想社<現代教養文庫>刊、19950730)
内容

 まえがき 3
さんげ-原爆歌集- 11
1 生い立ち 29
父母のこと/祖母よ!/高本末松と結婚/弟の誠一/息子槙一郎/肺がんで亡くなった義兄/再婚/生き別れした幼子/嫁と孫
2  あの日原爆してから 77
病院と縁の切れない日々/わたしは被爆者/被爆した人たち/核廃絶の願い/社会を見る眼/野仏も傷ついた
3  愛と哀しみ 111
愛と哀しみ/峠三吉のこと/徳島の山の友
4 暮らしのための闘い 145
割烹旅館河畔荘/アパート業に変わる/京橋川河畔の四季
5  心を静めて 169
信仰/人垣 友垣/永平寺への旅/ふるさと江田島/いとしきばあや/老いてゆく
6  死の告知 197
乳がんを告知されて/歌の師杉浦翠子と、歌友月尾菅子のこと/葛飾の宿/がんを病む日々/三十万名号/生きたかりけり
資料編
唉!原子爆弾<原文> 244
さんげ<原文> 248
正田篠枝略年譜 258
正田篠枝書誌 263
解説 『さんげ』の前後と発行のいきさつ 270
あとがき 278

凍りついた夏の記憶 ヒロシマ・50年目の証言

『凍りついた夏の記憶 ヒロシマ・50年目の証言』(竹内良男編、竹内良男編、雲母書房刊、19950806)

内容

50年目の証言が問いかけるもの
[証言]黒い雨のあとの虹-幼な子を抱えた逃避行( 真実井房子) 13
真実井房子さんのこと(竹内良男)  14
神風を信じていたころ 17
一人ひとりちがう被爆体験 19
強烈な光の残像 21
救出してくれた隣家の夫婦 24
黒い冬服を着せられて 28
ぼろ人間たちの行列 31
一つ目小僧の足の感触 34
雨が洗い流したガラスの破片 36
川原に横たわる死者の群れ 40
「ののさん」に化身した姉 42
顔のない女教師と生徒たち 46
入市被爆したお年寄りたち 50
「広島の火」に浮かんで見えるもの 52
懺悔と供養の50年 55
[追補]孫の誕生を契機として 58
まとめに代えて(竹内良男)66
[手記]小さな島の大きな悲劇
-一衛生兵が見た似島検疫所附属病院 (小原 好隆) 69
小原 好隆さんのこと(竹内良男)70
プロローグ 病院船第五三班西村部隊 74
1 八月六日、その日 78
午前八時一五分、原子爆弾投下 78
その時私は 80
2 似島での治療と看護 87
麻酔なしで少女の腕を切断 87
重傷者には水を与えるな 92
「図」似島検疫所の見取り図(楠)96
3 終戦から病院閉鎖へ 98
敗戦を知らされて 98
野戦病院閉鎖と復員 101
4 慰霊碑建立へ 104
再び、似島へ渡る 104
無縁佛の碑から慰霊碑の建立へ 107
「似島少年少女の集い」との出会い 110
馬匹検疫所焼却炉の発掘をめぐって 114
エピローグ 今日の似島 120
[追記] (1994年11月)122
あとがき(竹内良男) 124

 

書誌1995

書誌1995

書名 発行年月日 備考
今どきの大学生1995-「原爆・戦争・国連について大学生316人が答えた」 オーロラ自由アトリエ編・刊 19950625 U

禁じられた原爆体験(堀場清子)

堀場清子『禁じられた原爆体験』(岩波書店、19950623刊)

目次

はじめに
原爆作品と占領下の検閲
1 発禁により葬られた美川きよ「あの日のこと」
2 栗原貞子詩歌集「黒い卵」が示す”事実と伝説”
3 渡辺順三の「君らは語る」
4 松重美人「世界の記録写真」をめぐって
5 金子光晴「暴君」の消失
6 「雅子斃れず」「長崎の鐘」 出版への道すじ
7 「不死鳥」における杉浦翠子と正田篠枝
8 検閲文書にみる原爆体験と天皇体験
a 「晩鐘」の苦難
b 天皇とアトム・ヒロシマ
戦争の表現にかかわる発禁と没収
9 石川達三「戦ひの権化」の発禁
10 宮柊二・オリジナル「山西省」の発見
11 日本神話で闘った二人の男
12 久津間慶子歌集「泉声」にみる女の生涯
資料(PPB文書)
あとがき